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2019年10月18日(金)タンザニアへの窓Part2~チンパンジーはどこに?~

※バックナンバー
タンザニアへの窓Part1~旅のはじまり~

お待たせしました!
Part2ではいよいよチンパンジーを探しに森へと入っていきます!
でもその前に…森に入る際の「決まり事」をしっかり学びます!
これも野生動物とヒトが接近するうえで,とても大事なことです。
これはタンザニアに限らず,日本でも意識しなければならないことですね。
せっかくなのでこのゴンベ・ストリーム国立公園での
チンパンジー・トレッキングの際の「決まり事」をご紹介します(^^)
1.フラッシュ撮影禁止
2.チンパンジーから10m以上離れる
3.チンパンジー1グループあたり1時間以内の観察時間
4.チンパンジーの目を見ない
5.ゴミを落とさない
6.チンパンジーの進路を妨げない
7.複数方面から観察しない
8.観察時はマスクを着用する
9.チンパンジーの視界内で食べ物を取り出さない
※参加には年齢制限あり(15歳以上)
研究者が入っていて多少ヒトに慣れているとはいえ,
ここはチンパンジーを含めた野生動物の生息地。
しっかり決まりを守って入らなければなりません!

では出発!!

参加者13名に対し,現地の案内人が3人付いてくれます。
もちろん案内人と一緒じゃないと森には入れません。
少し歩くとこんなものを発見…

サバの実(マブンゴ)と呼ばれ,チンパンジーも食べます。
少し酸味がありますが,とても美味しいらしく好んで食べます。
少しアルコール分があるそうで食べすぎ注意…
ここでSNSで募集した質問への回答タイム!(^▽^)/
Q.動物園では食べないような,チンパンジーが好んで食べる木の実は何?
A.今回発見できたのはこのサバの実以外に,マンゴーやパームヤシの実が
 ありました。ナツメの実はヒヒは食べれますが,チンパンジーが食べると
 下痢になってしまうので葉っぱだけ食べます。
 逆にアルビジアと呼ばれるマメ科の植物を食べるとお通じが良くなるらしく,
 その時その時で選んで食べているようです。
 他にもドラゴンツリーの葉には精力剤のような効能があり,オスの
 チンパンジーだけ好んで食べるそうです。

ナツメの実

パームヤシの実(動物が少ししがんだ後?)

ドラゴンツリーの葉

さぁどんどん森の中へ入っていきます。
昨年ゴンベに来たメンバーは7時間歩いて
ようやくチンパンジーを見つけたそうです。
森を歩いているとこんなものも…
 
チンパンジーのベッドです♪
彼らは枝や葉っぱなどで作ったベッドで休みますが,基本使い捨て。
このベッドがあるからといって近くに居るわけではありません…
2~3分でちゃちゃっと作るそうです。とっても器用ですね♪

森の中には小川も。チンパンジーたちにとっては貴重な水飲み場です。
今回訪れた時期は「乾季」の終わりの方でしたので水量も少ないです。
これからどんどん暑くなり,3~5月には大雨季を迎えるそうです。
チンパンジーにとっても乾季は餌が少なくなる時期なので,
少数で森の中を動き回り餌を探します。見つかるか不安になる一同…。
そんな最中,私たちより一足先に森に入ってチンパンジーを探していた
トラッカーと呼ばれる人たちから無線が入ります。
連絡のあったポイント近くまで移動すると,「ホー!」と案内人が声を出し,
トラッカーから返ってくる「ホー!」という音を頼りに進みます。
そしてついに…!?



樹の上からこっちを見ていますね!
案内人の方に聞くと,グレムリン(GREMLIN)という49歳の雌でした!
樹上ではなかなか分かりませんが,どうやら子供を抱いているそうで…
近くにはさらにグレンド(GREND)という3歳の雄もいて,
どうやら3人で動き回っている様子。
樹の上でナツメの葉を食べたり,ベッドで休息している様子を観察しました。
少し時間をあけると,どうやら樹から降りて移動を始めたようで…

おなかのところに赤ちゃんがいますね!生まれてまだ2週間とのこと。
ここゴンベでの赤ん坊の死亡率は高いらしく,1歳ぐらいまで順調に
生育すると名前がつけられます。
お母さんはGREMLIN,お兄ちゃんはGREND・・・
皆さん,名前に法則があることに気づきましたか?(^皿^)
そのお話はまた次回に…

                     アラマキ