イベント

8/23 動物園DEサイエンストークを開催しました。

2020年8月23日14時から,
動物園DEサイエンストーク:日本のネズミ 多様性と保全
を開催しました。
開催の案内はこちらのページ
元は,「夜の図書館カフェDEトーク」と名付けて,毎月1回,日曜日の閉園時間後に,図書館カフェを会場にしておこなってきたものです。
(過去の「夜の図書館カフェDEトーク」については,こちらのページを参照ください。)

新型コロナウィルス感染症予防のための,「新しい生活スタイル」(京都市情報館へのリンクです)に基づいた対策を立てての開催となりました。

今回は,京都大学霊長類研究所 特定研究員の新宅 勇太さんに来ていただきました。

(席の間隔を1.5m離して,前後も互い違いで配置されたレクチャールームには,事前に申し込みのあった16名の方が参加してくれました。)

元々は,干支のネズミ年にちなんで,3月に「夜の図書館カフェDEトーク」の講師としてお願いしていましたが,イベントを休止していたこともあり,長く間が空いてしまいましたが,先月から動物園DEサイエンストークとして再開したのを期に,改めてお話ししていただきました。

ふだんは,愛知県にある(公財)日本モンキーセンター(JMC)に博士学芸員として研究と教育活動をされているという新宅さん。JMCでも感染防止対策には苦労されているとのこと。前に出るときにはフェースガード。

ネズミにちなんだ様々なお話がありました。
スライドの図は,哺乳類の種数のうち,約4割がネズミの仲間だというグラフ。
ネズミの仲間と言っても,皆さんがイメージされるハツカネズミやドブネズミのようなものばかりではなく,
ビーバーや,動物園の「おとぎの国」にもいるテンジクネズミ,ヤマアラシなどもげっ歯目というネズミの仲間だとういう話。
ネズミがどこからやってきたか,それは氷河期に海面が下がった時期に移動してきた後,再び海面上昇によって知己の分断が起こったという話。海を泳いで渡るような大型の動物ではないが,最近では人間の移動によって,船などに紛れ込んで移動している可能性があるという話など,いろんなお話をしていただきました。

最期に,ネズミというといくらでも増えそうなイメージだが,絶滅危惧種もいるという話。

種によっては,人間が世話をするほど増えないかも(?)という話も。

会場から,
絵本「ぐりとぐら」で描かれた赤っぽい毛色のネズミは何というネズミ?
という質問に,新宅さんが研究していたアカネズミだったという感動的な発見もありました。

今回のために,新宅さんが作成したネズミの標本も持ってきていただきました。

参加者の方も小さなネズミの標本を興味深そうに見ていました。

来月からもしばらくこの形でやっていきたいと思います。
来月のトークテーマは,まもなくお知らせしますので,お楽しみにお待ちください。


田中正之