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2020年1月26日(日)(公財)山階鳥類研究所との連携記念シンポジウムを開催しました

2020年 1月26日(日)に,(公財)山階鳥類研究所との連携を記念した第2回公開シンポジウム
「動物園を通して野生動物の世界を知る」を開催しました。


シンポジウムの案内は,こちらのページをご覧ください。
シンポジウム「動物園を通して野生動物の世界を知る」の開催について

当日は,朝からはっきりしない寒い日でしたが,たくさんの方に来ていただきました。

冒頭,副園長の坂本からご挨拶をさせていただきました。

その後,保全研究室長の水田 拓さんから,
「奄美大島のオオトラツグミを通して,生物多様性と稀少種の保全について考える」
と題した講演をしていただきました。


水田さんは生まれも育ちも京都市とのことで,京都市動物園はもっともなじみのある動物園とご紹介いただきました。お話は,彼の研究地である奄美大島の固有の動物相のお話から始まり,専門とするオオトラツグミの保全についてお話しいただきました。

もうおひとり,滋賀県のイーグレットオフィスから来ていただいた,須藤明子さんには
「野生動物の“生き死に”をまもる 〜 生物多様性保全の現場からの報告 〜」
という題で講演していただきました。

お話しは,野生動物と人間との共存を可能にするために,取り組まれている活動について。
主に,個体数が減少して絶滅が危惧されるイヌワシと,個体数が増えすぎたことによって環境破壊を引き起こしたために個体数のコントロールが必要なカワウの保全についてのお話でした。
現場で直面する深刻な問題について,迫力ある写真や映像とともにお話しいただきました。

それぞれの講演の後も質問の手は次々と上がりました。
お二人は講演後も残ってくださり,丁寧に質問に答えていらっしゃいました。

今回のシンポジウムは,山階鳥類研究所のHPやFacebookでも紹介していただき,京都市外,府外からもたくさんの方が来ていただきました。連携を記念した事業は,今後も続けていきますので,またの機会にも御参加をよろしくお願いします。


田中正之