救護センターブログブログ

2020年2月7日(金)そばにいるよ トビ

京都の森にある救護センター掲示板では
京都市内で見ることのできる野鳥を随時,紹介しています。
今回は,トビです。

身近すぎて不当に低い評価をされていると憤慨しているのは私だけでしょうか。
トビはタカです。猛禽です。
太古の昔より,神の使いとして崇められてきたはずなのに。
狩りをあまりしないからって,死肉を食べるスカベンジャーだからって
そこら辺にいっぱいいるからって,「残念なタカ」扱いをしていませんか?
 どうですか?

救護センターでは毎年,何かしらの猛禽が保護されてきます。
猛禽は見かけのイメージによらず神経質で
近寄っただけでピーピー鳴いたり,ケーケーと叫んで騒いだり。

トビは鳴かず騒がず,大人(たいじん)の風格があります。
たまに死んだふり もしますが (´ー`)
 微動だにせず。

トビが巧みに上昇気流をとらえて,悠然と滑空する姿は,
空を飛ぶことなど叶わない人間には憧れの的。
 トビの鷹柱

その広い背中に乗って,私も山紫水明の都を俯瞰してみたい…
と,飛んでいるトビばかり見上げていたら,なんと川の中にもいました。

遠くからは「あのデカい水鳥は何?」と思ったのですが,近寄ってビックリ。


がっつり水浴びしています。


4羽で水浴びしあう姿は,仲良さそうで楽しそうでした。

トビは賢いので,コンビニの袋の中には食べ物があることや
ボーッとしていて無防備な人はちょろいことを知っています。
それもこれも,パンや食べ物をもらって学習したからです。
「お弁当泥棒」の汚名返上と,タカとしての名誉挽回のためにも
餌付けするのは止めてくださいね。

                               救護センタースタッフ 吉川