飼育員ブログブログ
2020年2月5日(水)獣医室だより046 アオダイショウの神経症状
昨年の9月の終わり,京都の森で飼育しているアオダイショウの様子がおかしい,と報告がありました。
個体の様子を見てみると,自分で自分にまきつくような行動を見せています。
様々な検査を行ったのですが,結局原因を特定することはできませんでした。
哺乳類に比べると,鳥類,爬虫類や両生類の診療はマイナーな分野です。
できることも限られてくるのですが,鳥の神経症状でビタミンB投与が効果を示すことがあるので,爬虫類でも効果があるのではないかと考え,治療法を流用することにしました。
強制給餌を行いながら治療を続けること2箇月半。
ビタミン剤の効果か,自力で治癒したのか,はたまた飼育担当者の愛情か,12月半ばには,症状もなくなり自力で餌を食べることができるようになりました。
現在,京都の森展示室でご覧いただくことができます。
土佐