救護センターブログブログ

2018年8月11日(土)鳥はなぜ飛べるの?~羽の不思議編~

みなさんも一度は空を自由に飛べたらなぁ~と思ったことが
あるのではないでしょうか?
では鳥はどうして飛べるのでしょうか?翼があるからでしょうか?
実は鳥の体には空を飛ぶためのさまざまな工夫がされているのです!

そこで,鳥がなぜ飛べるのか,全4回にわたって鳥の不思議に
迫っていきたいと思います!
第1回は,鳥の大きな特徴のひとつである羽についてです!

突然ですが,このツバメは何gでしょう?

実は約20g,イチゴ1個分ほどの体重しかないのです!
他の鳥も見た目の割に軽く,この体重の軽さが鳥が空を飛ぶために
重要になっています。

鳥の羽にはしっかりした羽軸のある「正羽」と
やわらかくふわふわした「綿羽」があります。

ダウンジャケットや羽毛布団につまっているのもこの綿羽です。
軽いのにとても暖かいですよね!
綿羽には保温の役割のほかにも皮膚を守ったり,防水としての役割もあります。
軽いのにいろいろな役割をこなす綿羽のおかげで
鳥は体重を最小限にまで軽くすることができるのですね。

空を飛ぶときに必要なのがやっぱり翼!!
翼に生えている「風切羽(かざきりばね)」が重要な役割をしています。

風切羽は外側から初列風切羽,次列風切羽,三列風切羽と分かれています。
初列風切羽は鳥が羽ばたいたときに前へ進む力を生みます。
飛行機のプロペラのような役割ですね!
次列風切羽は鳥が空に浮かぶ力を生み,
三列風切羽は空気抵抗を少なくして浮くための力を増やしています。

今回は鳥がなぜ飛べるのか,羽の秘密を見ていきました。
そのほかにも場所によってさまざまな役割を羽は持っています。
例えば尾羽にはどんな役割があるのか,気になる方は調べてみてください!

次は鳥の体の内側から飛ぶための工夫を見ていきたいと思います!
お楽しみに!

救護スタッフ 井上