救護センターブログブログ

2018年7月25日(水)お元気で(*’▽’)/~~~

今から5か月前,底冷えの寒さに震えていたある日,
ホンドフクロウが運ばれてきました。

段ボール箱を開けると,中にはくりくりの瞳のフクロウが!

「か,可愛い,可愛すぎる!」と一瞬で心をわしづかみされました。
しかし,箱から出した途端,奈落の底に突き落とされたのでした。

翼膜には穴が開き,黒ずんでカピカピに乾いた裂傷もありました。
傷を受けてから何日も経った状態でした。
満足にエサも捕れなかったのでしょう,かなり痩せていました。

不安な要素だらけでしたが
獣医の懸命な治療とフクロウの生命力で最悪の事態を乗り越え
ゆっくりと回復していきました。
しかし,断裂していた腱は元には戻らず,ほぼ飛ぶことができません。
野生復帰は叶いませんでしたので
飼育ボランティアさんに終生飼育をお願いすることになり
先日,フクロウは救護センターを去っていきました。

フクロウを収容していたケージを消毒しながら
色々と感慨にふけっていました。

こっそり音もたてずに様子を見に行ったのに,必ず目があったなぁ…

(フクロウの集音能力はスゴイね!)

よくあの木に隠れていたなぁ…

(木が小さすぎて,頭隠して尻隠さずが可愛かった♪

差し餌がイヤで,段々とのけぞったなぁ…

(だったら自分で食べようよ。食べられるはずなんだから)

巷でフクロウカフェが流行るのもわかると実感できた5か月間でした。
フクロウちゃん,お元気で(*'▽')/~~~

                               救護センタースタッフ 吉川