救護センターブログブログ
2018年4月2日(月)アカショウビン,新天地へ
ブログ『火の鳥』で紹介したアカショウビンは野生復帰が叶わず
動物園のアカショウビン舎で飼育展示されることになり,
4月2日にデビューしました (*^_^*)
動物園の環境に慣れてもらうよう取り組んだ
救護センターでの“特訓”を紹介したいと思います。
まずは気温差の克服。
救護センターでは一年を通して室温が25度ぐらいになるよう設定しています。
一方アカショウビン舎では冬用の囲いをして暖房をつけていても10度ぐらいです。
この気温差は大きく,いきなり移動させるわけにはいきません。
かといってサンルームもないので,頼りになるKさんに相談し
屋外ケージにビニールシートを張ってもらい,ビニールハウス仕様にしました。
遠赤外線ストーブをつけて保温し,少しずつ寒さに慣れてもらいました。
次に,人の視線に耐えること。
救護センターにいるときは,鳥ケージをタオルで囲って人目を避け
薄暗い環境にしていました。
動物園では人に見られることに慣れなければなりません。
屋外ケージに移してからは,
目隠しにも使っている寒冷紗を一部はずし(ビニールはつけています)
見通せるようにしました。
アカショウビン舎で使っているエサ皿の金魚鉢も借りました。
これにはすぐに馴染んでくれました。
左:救護センター用 右:アカショウビン舎用
幾多の試練を乗り越え,新天地でのスタートを切ったアカショウビンです。
皆様のご愛顧をどうぞよろしくお願いします。
救護センタースタッフ 吉川