生き物・学び・研究センターブログ

2024年4月6日(土)センターの日誌045 サツマイモの芽出し

生き物・学び・研究センターは、動物園内にある、教育と研究を行う部署です。
このブログでは、動物園にあるけど飼育ではない、センターの業務をご紹介しています。

3月末から、急に暖かく、春らしくなりました。
生き物・学び・研究センターでは、春に植える植物の準備を進めています。
今年育てる植物については、各動物の飼育担当者から意見を募り決定しています。
昨年に引き続き育てることになったのは、サツマイモ
昨年は苗を購入して植え付けましたが、今年は種芋からの芽出しに挑戦してみることに。

植付け前に48℃で40分間加熱。

その後事務所で水耕の芽出しを試みたのですが、しばらくたっても芽が出ず。
はたと気づいて水温を測ったところ14℃。
実は、この芋を置いていたのは事務所の窓際。
外気温が上がる前に芽出しを始めていたので、熱帯作物のサツマイモには不適切な温度だったのです。

ならばと移動した先は熱帯動物館。
動物たちのために、室温は20~25℃に保たれています。
飼育担当者に場所を貸してもらい、窓際で再度水耕栽培を行いました。

数日後、根が出てきました。
つる(さし苗)が伸びてきたら、切り取って定植します。
改めて考えると、なかなか不思議な植物ですね。

水耕栽培のほか、発酵している土の中に植えて発芽を促す方法もあるようです。

土佐