生き物・学び・研究センターブログ

2019年11月11日(月)ニイニと木の枝

チンパンジーのニイニです。

あいかわらず,いろんなことをやって見せてくれます。
今回は,木の枝を使った2つの行動を紹介します。

この日は,勉強用のモニターに向かうときに,細い枝を持っていました。
(赤い線で囲ったのが木の枝です)


その棒で,「問題ください」の意味の〇(白い円)に触れるニイニ。


でも,数字が出てくると,もう枝は使わずに指先で触れていきます。




木の枝はもう腕の上に乗っているだけ。


あっという間に,順番に9つの数字を順番に触れて,「正解」を出してました。

そして,一問を終えたら,隣の席へ。(木の枝は置いたまま)


今度は最初から指で始めます。その後は,枝を使うことはありませんでした。

面倒だったんでしょうね。
でも,「遊び」であえて面倒なことをやってみるというのも,チンパンジーらしいところ。

もうひとつ,同じニイニと木の枝の話。
やはり勉強部屋のモニターの前。今度は木の枝はお尻の下にあります。


何をしているのかというと,木の枝で簡易ベッドを作って,寝そべりながら勉強しようとしているようです。


こんな姿勢になっても,腕が長いので,手が届くのです。


そして,正解。。。

もっとちゃんとした姿勢を取った方が楽な気がしますが,あえてムダに見えることをするのもチンパンジーらしさかな,と思います。


田中正之