生き物・学び・研究センターブログ

2015年8月6日(木)出穂&稲の花


さて,タイトルのこの漢字「出穂」,何と読むか分かりますか?
意味はすぐにお分かりですよね!字のとおり穂が出ることです。しかし,読み方は「でほ」ではなく「しゅっすい」です。
この時期,稲は出穂期を迎えます。止葉に包まれて生長した幼穂が止葉を押し分けるように出てきます。そして,出穂の前日には葉の合わせ目が開いて籾が見えるようになります。

なお,出穂が始まると,その日のうちか翌日には開花・受粉が行なわれます。ただし,開花といってもイネの場合,花びらがありません。
のちに籾となる部分が開き,白っぽいおしべが出てきます。これがイネの開花で,穂の先端から始まり,穂全体が開花するのに1週間程度かかるようです。

残念ながら,今年は観察していただくことができませんが,来年は,この短い開花を是非ご覧いただきたいと思います。

生き物・学び・研究センター 和田