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2021年5月29日(土)獣医室だより115 アジアゾウの鼻中隔外傷
左右の鼻の穴の間の部分を鼻中隔といいます。
4月上旬,アジアゾウのトンクンが鼻中隔に怪我をしました。
組織が欠けているのが分かります。
感染を避けつつ再生を促すため,医療用ハチミツを塗ることにしました。
ハチミツは抗菌作用があり,なおかつ粘性があるので,粘膜保護に使用される場合があります。
が,手に入った医療用ハチミツが想定以上に液状で,傷に塗ると鼻の奥に垂れてしまうことが判明。
次善の策として,投薬用の食用ハチミツを塗布することにしました。
10日後の様子。
1箇月後の様子。
皮膚が盛り上がってきているのが分かります。
飼育担当者とトンクンが毎日頑張ってくれたおかげで,かなり綺麗に治癒しつつあります。
現在は塗布を終了し,経過観察中です。
土佐