飼育員ブログブログ

2021年5月20日(木)キリンのミクニ

5月16日に2月10日に生まれたキリン(オス)の愛称発表があり,「ミクニ」に決まりました。
そこで,生まれて間もない頃の様子と最近の様子を紹介したいと思います。
出産自体は安産で,問題ありませんでした。角もきれいに折りたたまれていました。

しかし,母親のメイが子どもの世話をせず,授乳も拒否したため,飼育員がミルクをあげることになりました。
最初は哺乳瓶であげようとしましたが,飲んでくれません。


そこで,ボールから飲ませる方法に変更したところ,飲んでくれるようになりました。この切替はとてもスムーズでした。

ただ,2種類用意したミルクのうち1種類しか口にしませんでした。ミルクを切り替えるために,2種類のミルクを混ぜ,少しづつ割合を変えながら与えていったのですが,わずかな違いを感じ取り飲まないことが何度かあり,その度に割合を元に戻して,何とか切り替えることに成功しました。
今では,大人と同じ餌も食べ始めているため,お腹が満たされているのか,1日3回ミルクを用意するのですが,飲まないこともあります。しかし,体重は2/11に60kg,3/5に80kg,4/26に120kgと順調に増えています。角もしっかり立ち,毛がふさふさです。

そして,愛称発表の日から,いつもいる小さいグラウンドではなく,大きなグラウンドに出て過ごす練習を始めました。最初はメスの大人キリンとだけですが,今後,シマウマ親子と一緒に過ごす練習も始まります。

これまでより,少しだけ広い世界へ踏み出しました。個人的にはミクニの名は「未来に(みくに)」に通じるなと感じており,メイに変わって世話をしてくれているミライとともに,これからの成長を温かく見守っていただければ幸いです。

今まで,こっちにいたよな~と思っているのかも。
副園長 和田