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2017年10月19日(木)クジャクの飾り羽を数えてみました!

10月も半ばを過ぎました。
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この時期,クジャクのオスがこのような姿を見せることはありません。
なぜなら,この美しい飾り羽は求愛する時に使うためのもので,繁殖期(春から夏)が終わった今は必要がなくなり・・・
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今はこんな姿になっているのです・・・
(なのに,「広げて~!」と期待するお客様がほとんど…)

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※ ちなみにこれが繁殖期のオスの後ろ姿です。
  見比べてみてください。  

きれいな飾り羽は7月末くらいから抜け始め,今は尾羽も抜けています。
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長い飾り羽は尾羽ではなく,背中の羽です。

現在,京都市動物園ではクジャクのオスは1羽だけです。
と,いうことはこれを数えれば,1羽の羽がどのくらいあるかわかるはず!

そう思って数えてみました!
長い飾り羽(上の画像,半分から右の束)は120本ありました!

そして,「目玉模様の数が多いほどモテる」という説がありましたが,私はこれは違うと思います。
なぜなら,そんなに羽の数に個体差はないと思いますし,メスのクジャクがその差を一瞬で数えられるとは思えないからです。

先日,いろいろ調べていたら,やっぱりその説は違うであろうという話がありました。

ついでなので,目玉模様を数えてみました。
一番上の画像を見てください。
目玉の付いている羽は体から遠いものもあれば,近いものもあります。
ですので,長い目玉模様もあれば,短いものもあります。
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全部で153本でした!
一番長いものは110センチメートルくらいで,短いものは10センチメートルでした。

何かの参考になればと思い,数えました^^;

オスの背中からはもう来年に向けてきれいな羽が伸びてきています。
美しい求愛行動を見られるのはまだ先ですが,途中の段階もお楽しみください。

種の保存展示課  タカギナオコ