飼育員ブログブログ
2016年12月15日(木)老猿ホームはじめました
京都市動物園には世界でもトップクラスの長寿アカゲザルがいるのを知っていますか?
それがこの「イソコ」です。アカゲザルの飼育下での平均寿命は26~30年と言われていますが,なんとイソコは38歳!!!本当に長寿なおばあちゃんです。サル島には孫だけでなく,ひ孫までいます。
今回このイソコと妹のビート(33歳),今まで第一位オスとしてサル島に君臨していたアサタロー(33歳)の3頭に類人猿舎にひっこしてもらいました。
真ん中の大きなのがアサタロー
この3頭は背中が曲がってしまい,関節も固くなってすばやく移動することができなくなってきました。おいしい餌は若い個体にすぐに取られてしまいます。また,加齢により体中の毛も少なくなってきたため,厳しい寒さ・暑さが身に沁みます・・・。そこで,この3頭に冷暖房完備!バリアフリー(実はまだ工事中)!の類人猿舎(老猿ホーム)に移動してもらうことで今までよりも快適に暮らしてもらおう!という作戦です。
現在はまだ老猿ホームに移動したばかりなのでこの1室だけですが,慣れてきたら隣の部屋(バリアフリー工事中)とグラウンドも使ってもらおうと思います。
老猿ホームでのんびりごはんを食べるビート
消防ホースで作ったハンモックも活用してくれています(笑)。
まだまだ老い先「長く」暮らしてもらいたいと思います♪
ちなみにお隣が気になって仕方ない野次馬ならぬ野次チンパンジーたち。
コイちゃん,ニイニをおなかに抱いたまま覗いとったらニイニの背中が床についてもーてるで!!笑
若者たちが残ったサル島の様子はまた次回お伝えしたいと思います。
アカゲザル担当 板東 はるな