2021年6月17日（木）ニシアフリカコガタワニの転出について

この度，ひかり・みず・みどりの熱帯動物館にいるニシアフリカコガタワニの「ノック」を，ブリーディングローン（繁殖のための貸借）により「世界淡水魚園水族館アクア・トトぎふ」へ転出しますので，下記のとおりお知らせします。

※ひかり・みず・みどりの熱帯動物館は，新型コロナウイルス感染拡大防止対策のため閉館中です。

記

1　転出するニシアフリカコガタワニについて

⑴  　愛称　　：　ノック

⑵  　性別　　：　オス

⑶  　来園日　：　平成6年8月15日転入

⑷  　その他　：　転出により本園のニシアフリカコガタワニの飼育展示は，一時休止となります。今後，展示個体の転入の調整を行います。

2　転出日　令和3年6月21日（月曜日）

3　転出の目的
国内でのニシアフリカアコガタワニの繁殖を進めるため，京都市動物園所有のオス個体をブリーディングローンで貸出し，転出先の「世界淡水魚園水族館アクア・トトぎふ」で飼育中のメスと繁殖を目指します。

（参考）ニシアフリカコガタワニ

（ワニ目　クロコダイル科，英名 West African Dwarf Crocodile　学名  Osteolaemus tetraspis  ）

アフリカ西部のコンゴ川流域の熱帯雨林に分布しています。 クロコダイル科の中で最も原始的な仲間です。 全長は1～1．8mで，口吻が短いのが特徴です。 奥歯が大きく球状に発達し，貝や甲殻類など硬いものをかみ砕くのに適しています。産卵後，母ワニは巣を守り，ふ化時には子ワニの鳴き声に応え卵の殻を噛み割ってふ化を助けることが知られています。

また，IUCN (国際自然保護連合)のレッドリストには「危急」（絶滅危惧II類）として記載されています。ワシントン条約附属書Ⅰに指定されています。
国内では，京都市動物園の他に9園館（広島市安佐動物公園，神戸市立王子動物園，わんぱーくこうちアニマルランド，名古屋市東山動植物園，とくしま動物園，周南市徳山動物園，恩賜上野動物園，野毛山動物園，世界淡水魚園水族館アクア・トト ぎふ）で，22頭が飼育されています（2020．12．31現在）。