イベント

どうぶつ大接近 キリン・シマウマ編

 この冬,新たに有料プログラムとして企画した「どうぶつ大接近」。
 1月,2月,3月に各2箇所で実施することにしており,1月17日(日)に開催した,キリン・シマウマ編の様子を御報告します。
 まずは,事前にお知らせさせていただいていた通り,普段は入ることのできないバックヤードでいつもより近くから動物たちを見てもらうため,キリン舎のサブグラウンドに入っていただきました。

 ちなみに,サブグラウンドは普段使用していませんが,計画的な繁殖を行うためにメスが発情した際はオスのイブキを分けるのに使用したり,2月に誕生を予定していますが,母子を屋外に慣らすために使用したり,メイングラウンドの整備を行う際に使用するなどしています。
 まずは担当飼育員からキリンのトレーニングについて,一般的なトレーニングのイメージとキリンで行っているハズバンダリ―トーレニングの違いについて説明をしました。
Q.首を触ることに慣らしていますが何のためでしょう?
A.採血を行うためです。

 他にも,足上げのトレーニングや横向きのトレーニングなどを行っています(実際の説明の様子はコチラ・公式Youtubeで)。
 説明後は参加者にも実際にトレーニングで使用しているターゲット棒を持ち,何を目的として行っているのかを意識しながらキリンに指示を出し体験をしてもらいました。

 トレーニングの体験後は,以下のような説明を行いました。

【キリンは基本的に草ではなく木の葉を食べる動物です。以前は牧草を与えていましたが,現在は木の葉を与えています。しかし,木の葉だけでは十分な量ではないので,乾草やペレット(固形飼料・左側3つ)も与えています。糞を見てみると,反芻動物であるキリンの糞には,反芻しない単胃動物のシマウマと比べるとほとんど糞に繊維が見られません。
キリン
シマウマ
これは,反芻動物の胃にはとても多くの微生物がいて,その微生物が植物の繊維を分解しているからです。糞を見ると,その動物の消化の特徴が分かるので面白いですね。】
 このような解説を交えながら,キリンへの餌やり(ネズミモチの枝)を体験していただきました。枝についている葉をどのくらいの力でどうやってとっていくか?キリンの唾液が糸を引くのは葉を舌にくっつきやすくするための工夫などを感じられたのではないかと思います。ただ,これは飼育管理の中で行っていることですので,勝手に餌を与えるなどの行為はご遠慮ください。

 最後,本プログラム参加者にフラミンゴの羽根パウチしおり,クジャクの抜け落ちた美しい飾り羽根,1つの羽軸から2本生えているエミューの羽根,キリンとシマウマのイラストがプリントされたオリジナルミニエコバッグをおみやげとしてプレゼントしました。

 プログラム終了後,担当飼育員に話を聞くと「手応えあり!」だったようですが,参加された皆さんに満足していただけていれば幸いです。なお,少人数での開催となっているため,多くの方に御参加いただくことが難しい状況です。御不便をおかけいたしますが,御理解いただけますようお願い致します。
 副園長 和田