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6/30 夜の図書館カフェDEトークを行いました!

2019年6月30日に夜の図書館カフェDEトークを行いました。

今回は「ボノボの老化は人間より早いのか?」というタイトルで,京都大学霊長類研究所非常勤研究員の柳興鎭(リュウフンジン)さんにお話いただきました。

夜の図書館カフェDEトーク初の,日本語を母語としない講演者による日本語でのトークでした。韓国出身のリュウさんは,2010年に研究生,2011年に大学院生として京都大学霊長類研究所でボノボの研究を始めました。日本で長く研究を続けて日本語でのコミュニケーションも可能だったことから,今回日本語でのスライド・トークをお願いしたところ快諾していただきました。

リュウさんは大学院生の間,アフリカのコンゴ民主共和国で野生のボノボの観察を続けてきました。もともとはヒトの配偶者選択の進化などに興味があり,ボノボを含む大型類人猿の配偶者選択や社会生態について比較することで研究を進めてきたそうですが,観察する中でボノボの老眼を発見し,「老化の速度」も視野に入れることで,さらに深く議論できるようになったそうです。

40歳くらいのボノボが手元と目を離してグルーミングする姿の動画が出てくると,一部で笑いが起こっていました。ヒト科共通の現象に親近感が沸いてくる方もいらっしゃったと思います。

科学的な内容でしたが,リュウさんの人柄もあり講演中は和やかな雰囲気でした。講演後は参加者からも科学的な内容に関する疑問や質問も上がり,非常に活発な議論が展開されていました。

次回のカフェDEトークは7月28日です!

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