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2019年4月28日(日)4/28 夜の図書館カフェDEトークを行いました!

2019428日に夜の図書館カフェDEトークを行いました。今回は「ヤクスギの森に住むニホンザルの暮らし」というタイトルで京都大学霊長類研究所の准教授で,野生のニホンザルや海外で暮らす霊長類の採食生態について研究をしている半谷吾郎さんにお話いただきました。

様々な霊長類を研究している半谷さんですが,今回は屋久島のニホンザル(通称ヤクザル)の調査についてご紹介いただきました。

 

屋久島(鹿児島県)では長年ヤクシマザルの調査が行われてきました。現在,半谷さんが中心となって組織されている「ヤクザル調査隊」は,結成されてから今年で30周年を迎えます。ボランティアの学生と共に,ヤクシマザルの生態についてこれまで様々な研究成果が生み出されており,多くの研究者も輩出してきました。毎年数十名のボランティアたちが集まり,これまでに1500名以上もの人たちが関わって続いてきたという,すごいものです。

421日には,東京でシンポジウムも行われたので御参加された方もいらっしゃるかもしれません(→当日の映像がこちらから御覧いただけます。)。

 

ニホンザルがどのようなものを食べているのか,どこにどれだけ生息しているのか,それが年によってどのように変化するのかといった長年続いているからこそわかってきたことがたくさん…!

屋久島の山頂部に暮らすサルたちは寒さに対してどのように適応しているのかについて情感をこめてお話くださる半谷さん。

 

実は若かりし頃に調査隊に参加して,フィールド調査について勉強させてもらった私なので,写真を見ながら山の上でテント生活をしながら,日がな一日サルを待ち続けた調査の日々が如実に思い出されました。屋久島の心地よい森の中で寝そうになるのをこらえながらじっと待つのですが,サルたちの気配がしたときの静かな興奮は忘れられません。

 

今年も調査隊員は募集されていますので,ご興味のある方はこちらをご覧ください。

 

 

平成をかけて?行われた調査隊についてのこの回は,平成最後の図書館カフェDEトークにピッタリだったように思います。令和になっても続きますので,今後ともどうぞよろしくお願いします。^^

 

生き物・学び・研究センター 山梨