イベント

第31回夜の図書館カフェDEトークを行いました

2018年6月24日に第31回夜の図書館カフェDEトークを開催しました。今回は川上浩司先生(京都大学学際融合教育研究推進センター/デザイン学ユニット特定教授・不便益システム研究所所長)をお呼びして,「不便でよかったことありませんか?」というタイトルでお話いただきました。

便利なものが多い世の中ですが,時に不便であることがかえってよい効果をもたらすことがあります。そんな不便益の考え方についてお話いただきました。

不便であると,手間をかけたり,頭を使う必要が出てきてしまいます。面倒くさい反面,実はそういうひと手間かけることで,スキルの向上やモチベーションの向上など得られるものもあります。逆に便利すぎると,いつの間にかコトが済んでしまい,苦労することもない反面,失ってしまっている部分も多いのかもしれません。

川上先生は,そんな不便益の考え方を活かして学生さんたちと一緒にとても面白いものをデザインされてきています。(たとえば素数ものさしやぼやけるカーナビなど…)

他にも,そんな考え方が含まれた社会の事例についてお話していただいたりして,みっちりと不便益についてご説明いただきました。

不便益活用のための,不便益原理カード

普段のご研究では動物とは関わりのない川上先生ですが,最後にこちらからのお願いに応えて「環境エンリッチメント」について不便益の観点から考察いただきました。(感謝…!) 

環境エンリッチメントは飼育環境に一工夫することで動物の暮らしを豊かにする取り組みです。その具体的なプロセスは時に,食べるときに動物に頭を使ってもらったり,環境を複雑にすることで移動にひと手間加えてもらうことにつながります。不便益の考えやその応用についてお伺いすることで,違う角度から日ごろの取組について考えることができました。

川上先生,参加者の皆様どうもありがとうございました!!

 

山梨裕美(生き物・学び・研究センター)