飼育員ブログブログ

2016年4月13日(水)ツシマヤマネコの出産と子猫の死亡について

サクラの花びらが花吹雪となって舞い散っていた4月8日のことです。

ツシマヤマネコ繁殖棟にいるメスの「めい」が朝,産気づきました。

昨年の秋にやってきた8歳のオス,「キイチ」との相性がとてもよく,順調に妊娠しました。
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とても紳士的なキイチです。

それから出産に向けて準備してきました。
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3月5日のめいちゃんのお腹

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4月5日のお腹。
胎動も確認でき,とても楽しみにしていました。

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こんなにお腹がふっくらしてきました。

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弱い陣痛のあとしばらくして,産箱に入りました。
いよいよかと思い,モニターで見守っていましたが,がんばっているのになかなか産みませんでした。

私たちは帝王切開を決意し,夕方,2頭の子猫を取り上げました。
2頭とも弱く呼吸したので私たちは彼らの小さな命を信じて蘇生を続けました。
しかし彼らの力にはなれず,死亡を確認しました。

母親のめいちゃんは今入院中ですが,回復に向かっています。

嬉しい報告をするつもりでしたが,このような報告になってしまい,とても胸が痛いです。

来年のめいちゃんのためにも,日本のツシマヤマネコのためにも,今回の事はきちんと形に残して次に生かしていき,ツシマヤマネコがどんどん増えていってほしいと願っています。

種の保存展示課 タカギナオコ