救護センターブログブログ

2019年11月4日(月)そばにいるよ シロハラ

京都の森にある救護センター掲示板では
京都市内で見ることのできる野鳥を随時,紹介しています。
今回は,シロハラです。

シロハラは西日本でよく見られる冬鳥です。
薄暗い林や茂みを好みます。
地味な色の鳥なので気づきにくいですが,風も吹いていないのに,カサカサと
落ち葉が音を立てていたら,シロハラがいるかもしれません。


音を頼りに探し当てたシロハラです。
ピョンピョン跳ねながら移動し,くちばしで落ち葉をひっくり返していました。
「枯れ葉返し」と呼ばれる技で,落ち葉の下にいる虫や,
地面に落ちた木の実を探して食べます。


すぐに身を隠せる所が近くにあれば,道路や公園など,
少し開けた場所にも姿を現します。


シロハラの白変種のようです。
先天的にメラニンが欠乏しているアルビノとは違い,目は赤くなりません。

警戒心のある鳥ですが,目が合うと,お茶目な仕草を見せてくれます。

ミズキ,ムクノキ,ヒサカキ,ネズミモチ,ヌルデ,ピラカンサなど
木の実もよく食べます。
私は地面にいるシロハラしか見たことがないので,
枝に止まって果実をついばんでいる姿を見てみたいものです。

                               救護センタースタッフ 吉川