2019年10月13日（日）花だより 24　ホトトギス

　ヤマガラ
花なのに鳥の名前？

京都の森にある救護センター掲示板周りに限定した植物紹介です。
今回は，ホトトギス（ユリ科）です。

鳥の名前が付いた植物は色々あります。
　　
左から，ウグイスカグラ，ヒヨドリバナ，ツバメズイセンです。
いずれも，鳥の名前に何かしらの名前がついたものですが，
そのものズバリ，鳥と全く同じ名前の植物は，ホトトギスだけのようです。

花びらの赤紫色の斑点が，ホトトギスの胸の模様と似ているので
鳥にちなんで名づけられました。
　
鳥のホトトギスは縞模様なので，そんなに似ているとは思えないのですが
ごちゃごちゃした感じが，それっぽいのかも。

ホトトギスは園芸種も多く，斑点が濃いものから薄いものまで様々です。
斑点がなく，白や黄色の花びらのものもあります。

半日陰を好む植物なのに，太陽に晒される場所に植えられたこのホトトギスは，
葉先が焼けて，茶色く変色しています。

プロが育てるとこの通り。京都府立植物園にあります。
力量の差が一目瞭然ですね (*´Д｀)
茎は枝分かれせず，まっすぐ伸び，弓なりに垂れます。

京都の森のハヤブサ舎の東側でも，
園芸種のホトトギスがぽつぽつと咲きだしました。

斑点の色が濃く，ゴージャスです。
救護センター掲示板前のホトトギスとは雰囲気が違うので，
こちらもお楽しみください。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　救護センタースタッフ　吉川