救護センターブログブログ

2018年5月25日(金)アオサギ,頑張りました!


先日,アオサギが放野の日を迎えました。
これはそのリハビリのお話です。
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そのアオサギは体がパンパンに膨らむほど胸に空気が溜まり
そのせいか,魚を食べさせても吐き戻し
体もフラフラして足が立たず
深刻な事態が次々に連鎖して起きているようでした。

二日にわたって空気を抜くと
胸のつかえが取れたのか,魚を食べても吐かなくなりましたが
へなへなとへたり込んだまま。
このままだと,自分の体重で胸が圧迫され,床ずれのようになってしまいます。
何とか立った状態を保ってあげなくては!

イヌに付けるハーネスのようなものがあれば,
さらには,吊るした状態で歩行訓練ができる設備があればいいのですが…。
ないんだから,作るしかない( `ー´)ノ
ということで,救護センターお手製のハーネスです。

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これのどこが…とお思いでしょうが,足の長い鳥には結構使える代物です。
バスタオルを縦半分に切り,真ん中に切れ目を入れています。
切れ目に足を通し,タオルの端をクリップで段ボール箱に固定して吊ります。
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歩行訓練はできないけれど,立つ訓練にはなります。

吊った当初は,操り人形のように足指がたら~んとしていましたが
日が経つにつれ,足に力が入り,立てるようになりました。
この時は嬉しさのあまり,アルプスの少年のように
「立った,立った~!アオサギが立った~!わ~い」と叫びそうになりました。

次は広いケージに移し,自主的に歩行訓練をしてもらいました。
「すぐにでも歩けるようになって,飛べるようになって」と期待が高まったものの
いつまで経っても,おっとっとフラフラの千鳥足。
ここまでが限界かな…と思い始めた矢先,
膝丈ぐらいの高さの止まり木に乗っていたのです。
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その後,一番高い止まり木に仁王立ちしている姿も目撃し
めでたく放野の手続きをとることができたのでした。
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                               救護センタースタッフ 吉川