救護センターブログブログ
2018年5月20日(日)そばにいるよ ヤマガラ
京都の森にある救護センター掲示板では
京都市内で見ることのできる野鳥を随時,紹介しています。
今回はヤマガラです。
ヤマガラにとってドングリは,冬場の貯蔵食糧だけではないようです。
桜の花が見ごろを迎えた4月のある日のこと。
地面をつついているヤマガラがいました。
しばらくするとドングリをほじくりだし…
枝の上でドングリを割ろうと一心不乱に奮闘しています。
なぜそんなに必死なのだろうと周りを見回すと
少し離れたところにある木の枝に,もう1羽ヤマガラがいました。
そのヤマガラはまるでヒナが餌をねだるように
身をかがめ,羽をパタパタさせています。
ヤマガラ愛の劇場…。
ドングリを割っているのがオスで,おねだりしているのがメスでした。
メスは「早く~早く~♪ もうお腹ペコペコ~」と甘えているのでしょうか。
それとも本音は「いつまでこんなポーズさせんねん!」でしょうか。
心なしかオスは焦りまくっているようにも見え
「早く!早く!メスの気が変わらないうちに!」とオスにエールを送りました。
かなり手間取っていたのでハラハラしましたが,メスはドングリを受け取り
2羽で仲良く飛んでいきました。
ドングリは求愛の貢ぎ物でもあったのですね。
救護センタースタッフ 吉川