救護センターブログブログ
2017年10月13日(金)カワガラス
窓にぶつかり飛べなくなったカワガラスが救護センターに来ています。
レントゲンではどこにも骨折は見当たらなかったので,
ブログ『青二才』で書いたオオルリのように,
ある日突然飛べるようになっていたらなぁと思います。
小鳥が窓にぶつかるのは,外の景色がガラスに映りこんでいて,
慌てている小鳥がそこに逃げ込もうとするからだと推測されます。
窓への衝突事故を防ぐには,猛禽が描かれたステッカーを貼ると効果的です。
動物園のガラスにも貼っていますので,参考にしてくださいね。
さて,このカワガラス,カラスと名乗っていますが
カラスの仲間ではありません。
川にいるカラスみたいな黒い鳥なので,カワガラスと呼ばれています。
でも,黒というよりはチョコレート色です。
まぶたが白いので,近くで見ていると一瞬キラッと光ったように見えます。
白目をむいているようにも見えますね (^^)
カワガラスはイワナがいそうな山間の渓流にいて,
トビゲラやカワゲラなどの水生昆虫を食べます。
川の流れの中でも岩をつかめるよう,足指は長くて頑丈です。
しかもスズメ目で唯一,水に潜ることができるのです。
少しでも生息していた環境に近づけようと,ちょっと深めに水を溜め
石を置いて渓流っぽい雰囲気のケージを作ってみました。
ずんぐりした体に似合わず,すばしっこくて人への警戒心も強いため
エサを置くために扉を開けると,さっと水に入ります。
両翼を少し開いて水に浮き,水中で足を蹴って泳ぎます。
水かきもないのにとても器用です。
泳ぐ姿も可愛いです♪
救護センタースタッフ 吉川