救護センターブログブログ
2017年6月30日(金)弱い魚は鰯,では鳥は?
弱い鳥と書くと,鶸(ヒワ)です。
アトリ科のマヒワやベニヒワ,カワラヒワなどの総称です。
救護センターでは,河原でよく見かけるカワラヒワが保護されています。
羽を閉じていると茶系の地味めな鳥です。
しかし翼を広げて飛ぶと,風切羽にある鮮やかな黄色が一筋の縞模様になり
思わず目を引きます。
←以前に救護されて亡くなった個体です。
色あせたピンク色のくちばしは,太くて短くて大きくて。
これは,まぎれもなく種子食の証しです。
草の種を好んで食べます。
今日はタンポポの種を入れたら完食していました(^。^)
救護センターに運ばれてきたときには
左翼のとう骨と尺骨が折れた状態で既に固まっていました。
(とう骨と尺骨は,鶏肉でいう手羽中にある2本の骨のことです)
少し飛べる様子だったので手術は行わず,自主トレに励んでもらうことにしました。
飛んで翼を動かして筋力をつけるリハビリです。
これぐらいの高さなら止まれるかな~と思って取り付けた枝に届かず
ちょっとスパルタ過ぎたか(>_<)と
急きょ低い止まり木を足したり…。
でも翌日には高いほうの枝に止まっていたのでホッとしたり…。
一喜一憂の日々でした。
昨日できなかったことが,今日できるようになっている姿を見られるのは
幸せなことです。生き抜こうとする逞しさを感じます。
筋力と持久力のさらなるアップを目指し
かなり広いケージに移して,自由に飛ばせています。
このまま野生復帰できるまで回復してくれれば!
救護センタースタッフ 吉川