救護センターブログブログ
2017年6月10日(土)ポイ捨てアカン!
救護センターに運ばれてきたダイサギを見たときに
ぎょっとしました。
首や羽や足に,何重にも釣り糸がからまっていたのです。
「ごめんね。こんなひどい目にあわせて」
申し訳なさで胸がつかえながら,糸を切って外しました。
全部とれたと思ったのに,翼の付け根に金属の札のようなものが付いています。
目を凝らして見てみると,はっと息をのみました。
取れないはずです。
札の先には鉤状の針があり,翼にめり込んでいたのですから。
このルアーの持ち主は,自分が捨てた釣り針で誰かがケガをするとは思わなかったのでしょうか。
他者への思いやりも公徳心も欠く行為です。
ダイサギは川の中で身動きがとれなくなっていたせいで
痩せ衰え,傷口からはウジが湧いていました。
救護があと一日遅れていたら,苦しみながら死んでいったかもしれません。
縫合した痕が痛々しいですが,魚もよく食べ
放野に向けて回復していっています。
皆さんにお願いです。
海でも山でも川でも街中でも,ゴミは捨てないでください。
何気なく捨てたものが,動物たちの命を危険にさらすことがあるのです。
救護センタースタッフ 吉川