救護センターブログブログ
2014年4月24日(木)カンムリカイツブリの足
以前,救護されたカンムリカイツブリを紹介しましたが,写真はカンムリカイツブリの足です。
変な足!と思った方も多いと思います。
鳥の足と聞いて思い浮かべる足ではないと思います。
この足は弁足といい,カイツブリ類はこの足で水をかいて泳ぎ,水上で生活をしています。
しかし,治療で入院している間は,陸上で生活しなくてはなりません。
この場合,陸上での生活は足に負担がかかりすぎるので,負担を和らげる対策が必要になってきます。
実はその対策が,以前のブログの写真にも写っていました。
それは,カンムリカイツブリが乗っていたネットです。
このネットが足の負担を和らげる役割をしていました。
少し弛むくらいにネットを張ると,上に乗ったカンムリカイツブリの胸からお尻までの全体を包むようになります。
このように座らせることで,足の負担を減らすことができます。
関節炎や趾瘤症といった病気になることがあるので,しっかり対策をしてあげないといけません。
このカンムリカイツブリは,首の傷も治癒し,救護されてから2ヵ月で放鳥することができました。
うまく野生で生きてくれればいいのですが・・・。
救護センタースタッフ 森本