救護センターブログブログ
2012年10月12日(金)今年は最後 ツバメの放野
9月13日野生復帰できるツバメの放野があり,今回は4羽放野しました。
ツバメは8月から9月末にかけて,越冬地となる暖かい地方(東南アジア,国内では九州など)に渡っていきます。
繁殖期間が終わった成鳥や今年生まれの個体は,水辺のヨシ原や竹やぶで,集団のねぐらを形成し,次第に南へと移動していきます。(関西のねぐらは,京都の宇治川や奈良の平城京跡が有名)
この移動に合わせるため,ツバメは9月中旬までに放野します。今年は,放野を5回行い持ち込み件数66羽中24羽放野することが出来ました。
救護センターには,あと数羽のツバメが残っています。このツバメは,温度管理した室内で飼育し,来年の野生復帰を目指します。
ツバメは渡りのとき,海上をかなりの距離を飛び続け,近くても400km以上も離れた島に移動します。移動の間にも危険なことがたくさん起こると思います。
今年放野できたツバメも野生の世界は厳しいと思いますが,たくましく生きてほしいと思います。
救護センタースタッフ 村上