救護センターブログブログ
2011年7月14日(木)賑やかになってきました!
暑くなり,救護センターが賑やかになってきました。
いよいよ一年で一番忙しくなる時期の到来です。
この時期,救護された動物の大部分を占めるのが,
今年生まれた鳥のヒナ達です。
巣から落ちてしまったり,巣立った後に怪我をしてしまったり,
救護される理由はさまざまです。
箱やケージ,ひとつひとつにヒナ鳥や幼鳥が入っています。
鳥のヒナは成長が早く,毎日たくさん餌を食べます。
スタッフが親鳥代わりになり,一日に何度も餌を食べさせます。
餌をねだる鳴き声で,救護室内はとても賑やかです。
日ごと目まぐるしく成長していく姿に驚かされます。
鳥のヒナは,巣立ったばかりの頃は,
まだ羽も短くうまく飛ぶことができません。
飛ぶ練習をしているときに,地面に降りてしまい,
そのままじっとしていることがあります。
小さいヒナ鳥に思わず手を差し伸べたくなりますが,
ちょっと待ってください。
巣立ったヒナ鳥達にとっては,親鳥に付いて飛び方や
餌の取り方を学ぶ大事な時期です。
特に怪我をしておらず元気な様子であれば,親鳥が必ず近くにいますので,
高い所に止まらせるなどしてその場を立ち去ってください。
救護センターでは,餌を与えて大きくすることは出来ますが,
餌の摂り方や飛び方,何が危険かまでは教えることは出来ません。
野生で生きていく方法は,ヒナが自分で親鳥から学んでいくのが一番なのです。
ここで育ったヒナ達が野生に帰せたとしても,
うまく生きていける確率はとても低いかもしれませんが,
その日を無事に迎えてほしいと願っています。
救護センタースタッフ 木下