生き物・学び・研究センターブログ

2021年6月29日(火)様々な学びを提供

京都市動物園では,さまざまな形の教育プログラムを用意しています。
「教育プログラム」のページ

従来は未就学児童や小学生の子どもたちが中心でしたが,最近では大学生に対するプログラムも始めています。
「大学等のカリキュラムへの協力」

昨年から,大学コンソーシアム京都が提供する「京都ミュージアムPBL科目」に,同志社大学の服部篤子先生と協同してプログラム提供しています。

PBLとは,「課題解決型学習」の意味で,従来のような,先生から一方的に学生が教わって覚える学習ではなく,学生が自ら課題を見出し,その解決のための方法を考えることを通して,課題解決能力を養うことを目的とした教育法です。

動物園の科目にかんして,詳しくは,こちらのページをご覧ください。昨年の様子などがレポートされています。
今年度の課題は,「感動を伝えるサイエンスコミュニケーション:動物園をフィールドに」
と題した課題に,同志社大学の学生を中心に25名もの学生が参加してくれました。

5月は「緊急事態宣言」期間だったため,もっぱらオンラインで講義をしたり質問に答えたり,ワークショップをしたりと,京都市動物園や現在の動物園を取り巻く現状について理解を深めてもらい,6月の後半から,ようやく京都市動物園でのフィールドワークを開始しました。

学生たちを園内に送り出す。何度も来てくれている学生から,初めて来たという学生までさまざま。グループに分かれて取材。

ゾウを観察中に,水遊びを始めるというラッキーなハプニング。水の中で遊ぶゾウたちを初めて見たという学生がほとんどで,とても驚いていました(^^)

レクチャールームに戻って,それぞれが重要だと思うキーワードごとにグループで意見を出し合う。

学生たちが選んだキーワードは,「野生(自然)」,「命(動物福祉)」,「SDGs」でした。

それぞれのグループのアイデアを出し合う。

7月で授業は終了となるので,これからいよいよまとめに入ります。
これからの展開が楽しみです。

ちなみに,大学コンソーシアム京都に加盟している大学の学生は,
「京都市キャンパス文化パートナーズ制度」が利用できます。
(くわしくは,こちらのページをご覧ください。)
この制度を利用すれば,動物園に100円で入園できます。今回の学生たちのフィールドワークでも利用されています。


田中正之