生き物・学び・研究センターブログ

2020年5月30日(土)勉強部屋のロジャー(その後)

先日,チンパンジーのちびっこロジャー(もうすぐ2歳)が,勉強を始めて,もうすぐ1,2の2つの数字の順番を覚えられるかも!? というご報告をしました。
「あれ? ロジャー,もうできちゃった!?」(5月21日,生き物・学び・研究センターブログ)

さて,その後,開園して以前のスケジュールに戻ったこともあり,ロジャーが勉強するチャンスが少し減ってしまい,あまり進んではいません。

チャンスがあれば,問題を出します。

そして,やればできるのですが,問題数をこなすチャンスがないのです。すぐに,大人たちに場所を奪われてしまいます。

ニイニが席を立った後,すかさずモニターの前まで来たが,問題がわからなくて立ち尽くすロジャー。

ニイニはもう,12個の数字の勉強をしています。ロジャーにはちんぷんかんぶんで当たり前。

そんなときは,ロジャー用の問題に切り替え。

「これならできる」ロジャー

ロジャーが勉強しているのを見つけて,やってきたニイニ。

他人がやっていると,やりたくなるチンパンジー
「どけ,おれがやるんだ」とばかりのニイニ

追い出される小さなロジャー。

そんなロジャーは怖いもの知らず。
勉強時間中,ジェームスが「フーホー,フーホー」と騒ぎ出すと,

「しずかにしなさい」とジェームスの口をふさぐ。

遊んでいると思って,ニイニも顔をだす。

ちょうど30分ほどたって,勉強に飽き始めていたころ。このまま遊びになだれ込みます。

遊びがだんだんと荒々しくなっていくのもいつものパターン。
ジェームスとタカシが力いっぱい遊びだすと,もう子どもたちには危険で近づけません。

そして気がつけば誰もいなくなった。

皆さんが勉強部屋を見たときに,こんな感じだったら,勉強から他の遊びに気持ちが移ってしまったということです。
隣の部屋では,チンパンジーたちは何をしているでしょうか?


田中正之