生き物・学び・研究センターブログ
2018年11月22日(木)植物園からの伐採木をツキノワグマに
ツキノワグマのほのかのおうちをプチリニューアルしました。
木材を渡して可動域を増やし,消防ホースのハンモックをつけたり,枝を差し込める場所や食べ物を取り出すのが少し難しくなるようなフィーダーを設置しました。
ほのかはあっちをかじったり,こっちに行ったり忙しそうにしています。
さっそくあちこちにほのかの爪痕が…。かわいいけれどクマですね。
ホノカのおうちに入れたこの木材は,京都府立植物園から提供いただきました。実は9月の台風の際に,大きな樹木がたくさん倒れてしまったとのことで,そちらを有効活用させていただきました。
11月19日の月曜日の朝,2トントラックいっぱいに持ってきていただきました。
積み下ろし作業が終わってひと段落の副園長と樹木医のNさんです。
この後,いただいた木材を精華大学の学生さんたちにもお手伝いいただきながら,組み立てました。
自然の木には色々な長さがあるので,どう組み合わせるか考えながら設置しました。地味なポイントですが,木の固定に新しい方法を使ってみています(工務担当のKさん発案)。
日本の動物のほのかには日本の樹木が似合います。
また,消防ホースハンモックは今年の8月に京都大学のZoo Biologyという授業を行ったときに,学生さんたちと一緒に作ったものです。
まだ揺れるハンモックには慣れていないようですが,そのうちこの心地よさに目覚めてくれる…はず…
少なくとも飼育担当のTさんは満足そうです。
植物園からいただいた木材は,オオヤマネコの展示場にも入れました。フランスから来たロキくんには,おしゃれなタイプを。
今後,ジャガーやゾウなどにも活用していく予定ですので,反応についてはまたお知らせしたいと思います。植物園の皆様はじめご協力いただいた皆様,どうもありがとうございます!
なお,行動調査も行って今回のプチリニューアルの効果を評価しているところです。
生き物・学び・研究センター 山梨