生き物・学び・研究センターブログ
2018年11月7日(水)複雑な駆け引き
先月の話になってしまいますが,久しぶりにコイコの性皮がぷっくり膨れて発情がきていました。このように発情が来ているメスがいると,お勉強部屋でのモニターをめぐる駆け引きが非常に複雑になってきます。
この日,若干出足が遅かったコイコは席を確保することができませんでした。そしてまずは息子のニイニを遊びに誘って席からどかそうと試みますが,
母親には遠慮がないニイニには効果なし。
次にコイコが向かったのはタカシ。
しかし,タカシは発情が来ていようといまいと興味がない草食系であるため,こちらもコイコのもくろみはかなわず・・・。
そして最後に向かったのがアルファオスのジェームスです。横から挨拶しながらずいずいとプレッシャーをかけると,
ジェームスはコイコに席を明け渡しました。
ジェームスはお尻が大きいメスにはかないません。
しばらくすると真ん中の席が空いたので,ジェームス(手前)がそこでお勉強を再開しました。が,今度はローラ(奥)がやってきて横から手を出しプレッシャーをかけてきました。
しかしローラはロジャーの育児中で性皮が腫れていなかったので,ジェームスは粘って勉強を続けました。
ローラもジェームスにグルーミングをしてご機嫌取り。
それでも今回はジェームスはローラに席を渡しませんでした。
しかーし,ジェームス(手前)が席をはずした隙に,ローラ(奥)がモニターの前に座ってしまいました。
ジェームスはローラと同じように手を伸ばしてプレッシャーをかけますが,気の強いローラは席を明け渡すことはしませんでした。
いろいろ複雑な駆け引きが繰り広げられいましたが,今回一番割りを食ったのはジェームスだったようです。
タカシが慰めるかのようにグルーミングをしていましたが,タカシも席を譲ってあげることはありませんでした。
【おまけ】
最近ロジャーはローラのおなかの隙間から,モニターを見ることが多くなりました。
一人でお勉強を始めるまでに,すでにいろいろ学習しているかもしれません。これからが楽しみです。
生き物・学び・研究センター
櫻庭 陽子