生き物・学び・研究センターブログ

2016年3月6日(日)勉強部屋百景その16(小さな進歩)

久しぶりのブログです。
2月は,ラオスへの出張があり,勉強部屋でじっくり観察する時間がとれなかったのですが,その間にも,小さな進歩がありました。

ローラです(左側の顔を見せている個体)。

ローラについては,1月25日のブログ「ローラとタカシ,それぞれの挑戦(勉強部屋百景その14)」
でお知らせしましたが,1-2の2つの数字の順番(1に触ってから,2を触る)を勉強していました。

2月の中ごろには,かなり「正解」を出すことが多くなり,本人も気分がよかったのでしょうか,勉強時間のほとんどをモニターの前で過ごす日もありました。

一番左がローラ。右の二人は,ジェームス(中)をグルーミングするタカシ(右)です。

そして,ローラがやる気を増すにつれて,以前より図々しさが目立つようになりました。

写真は,右から2番目,中央のモニターに向かっているのがローラです。
いつもはジェームスのお気に入りの場所なのですが,ローラが座っているので,ジェームス(一番左の個体)は場所が空くのを待っていました。

近くで見てみます。

正解率はほぼ8割まで上がってきました。
もう1-2は卒業して,3を増やした勉強に移ってよさそうです。

一方,ニイニも頑張っています。

ずっとではないですが,モニターに向かう時間も取れています。
今は1から5までを勉強中。

ローラの勉強は,小さな進歩かもしれませんが,誰もが通ってきた道で,必ずここから始まります。
そして何よりも,タッチモニターを使った「勉強」を気に入ってくれたことが重要なのです。
その意味では,大きな一歩とも言えるでしょう。

がんばれ,みんな。


田中正之