生き物・学び・研究センターブログ
2013年9月29日(日)バンディプール国立公園(インドその2)
バンディプール国立公園の(その2)です。
今回は主に「環境」についてお伝えします。
一部のタケ類は周期的に開花し一斉に枯れることが知られています。現地では,2年前に一斉開花の後,一斉枯死が起こったそうです。
公園内の至るところに,枯れて白くなった竹が見られました。
開けたところに出たら,虹が出ていました。
この時期,インドは雨季にあたります。バンガロール市内にいるときには,毎日午後になると真っ黒い雲がかかり,夕方から夜にかけて雨が降りました。
バンディプールは少し乾燥していて,高原のような涼しい気候でした。
小高い丘に上って,周囲の環境を眺めます。
奥の山地は国立公園ですが,手前の平地は人間の住む村です。
野生動物の住む場所と人間の住む場所がこうして近くにあると,畑を動物が荒らすなどの問題が起こります。とくにゾウの問題は深刻です。 というような話をゾウの保全に携わっている機関の方から聞きました。
丘を下ったところの村に立っていた看板です。
村の畑には電気柵を設置して,ゾウが入らないようにしているそうです。
まったく動物が出てこないのも寂しいので,国立公園内で撮った,人間と一緒のゾウの親子の写真です。
まったくの野生ゾウばかりというわけではなさそうです。
最後にもう1枚。
トラに襲われたらしいガウール(その1で紹介した写真を参照ください)の遺骸です。
こうやって,食べられる草食動物がいて,トラなどの肉食動物が生き延びられるのです。
あと1回だけ,(その3)に続きます。
田中正之