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2021年6月6日(日)ゾウのサブパドック開放はじめてみた

これまで京都市動物園のゾウたちは,1年中,夜間はゾウ舎内の寝室で過ごしていました。
冬は暖房がつくので,寒い外よりは快適かもしれませんが,体の大きなゾウたちにとってはどうしても狭いですし,冷房はないので夏は暑すぎるなどの問題点がありました。

そこで,昨年から動物福祉の取組みの一環として,冬以外の暖かい季節は夜間も寝室の扉を開けて,サブパドック(小グラウンドようなスペース)に出られるようにする試みを実施しています。【昨年度の動物福祉の取組をまとめた資料はこちら→動物園のうらがわ展(PDF版)

サブパドックのスペースも決して広くはないですが,外の音や風を感じたり,砂浴びをしたりなど,室内では得られない刺激を与えることや室内ではできない行動を引き出すことができるため,とても意味のある取組みだと思います。
個体によっては外で寝ていることもあるんですよ!(^^)!

今年も,夜間の気温が上がってきたため,サブパドックの夜間開放を開始しました。
開始初日からゾウたちはよく外に出て,自然に生えている草を引っこ抜いて食べていました(^-^)

次の日の朝,

生えていた草はすべてきれいに食べられており,1本も残っていませんでした(^-^;
園内の雑草が生い茂っているところにゾウを連れていき,全部食べてもらえたら草引きの仕事もしなくて済むのにな~と想像するのでした(´Д`)

ゾウ担当 セオ