飼育員ブログブログ
2021年4月1日(木)宮家との御縁 御手植松(大正)&119年目スタート
前回,昭和天皇の御手植松をご紹介しましたが,本園は大正天皇が皇太子の折の結婚記念として,1903(明治36)年4月に創立されており,本日から119年目をスタートしました。
皇室に血縁のある各宮家が存在する京都という土地柄の故,戦前における皇族方の来園が多かった記録が残されています。その中で,1903(明治36)年10月21日に,大正天皇が皇太子として来園された折に松を植えられたと記録が残されており,櫻形池とともに,1905(明治38)年12月の園内地図にそれが記載されています。
また,昭和8年のガイドブック(↓表紙)には,
写真と注釈が掲載されていました。
しかし,105年目を迎えた2008(平成20)年にマツ材線虫病(松くい虫)に感染したため伐採しています。
伐採後は,正面エントランスの整備事業が始まるまでは休憩場所として使用していました。
2008年の広場の様子。ちなみに,後ろに映っているのは1983(昭和58年)に新設された「大水禽舎」です。
2012年の広場の様子。
今は正面エントランス芝生広場の東側あたりになります。
なお,園内では「実のなる植物を増やそうプロジェクト」を職員有志で取り組み始めており,皆様とも実りある119年目にしていけたらと思います。
副園長