2020年10月25日（日）獣医室だより084　ホンドギツネの穴掘り

当園では，ホンドギツネ，ホンドダヌキ，アナグマを小獣と呼んでいます。
先日小獣舎のホンドギツネ展示場に入ったところ，あちこちに大穴が空いていることに気づきました。
幸い展示室は地下までメッシュで囲っているので，脱走の危険性はありませんが…

飼育担当によれば，これはホンドギツネのキョウが掘った穴とのこと。
毎日埋め戻しても，翌朝にはすべて掘り返されてしまうそうです。
さすがに一夜でここまで掘らないのではと思い，その日は一緒に埋め戻し作業を行いました。

上の二枚は埋め戻し直後の同じ場所。
さて，翌日どうなったかというと…

一晩で同じ大きさの穴ができていました。
ホンドギツネは穴掘りが得意な動物であるとは聞いていましたが，ここまで作業が早いとは予想外でした。
野生下でもよく見られる行動なので，穴掘りできる環境がエンリッチメントになっているのかもしれません。
かなりの高齢のはずのキョウですが，まだまだ元気があるのはありがたいことです。

土佐