飼育員ブログブログ

2020年9月15日(火)勝手にお答えします(4)

どこからともなく聞こえてくる来園者のつぶやきに
おせっかいながら,勝手にお答えするシリーズです。

「私の知っている青いカワセミと違う…」

そうですよね (-_-;)
皆さんがご存知のカワセミは,こんな感じですね。
  

ジュリーが保護されて救護センターに来たのが,2019年8月。
その時は,翼は黒っぽく,お腹はくすんだオレンジ色で,足は黒く,嘴の先は少し白く,カワセミの幼鳥の特徴そのものでした。
 治療中の姿
幼鳥も背中はコバルトブルーです。

それから1年が経ち,足はオレンジ色になりました。でも,翼は黒っぽいままです。
そろそろ若鳥から成鳥になる頃と思いますが,なかなか青くならないです。

先日,水浴びの写真を載せましたが,全身ずぶ濡れになっていました。
いただいたコメントの通り,野生下でこんなにぐっしょり濡れていたら,飛べるはずがありませんね。
羽繕いが上手くいかなくて,撥水性に欠けるのです。

地面に転がって羽を擦るので,尾羽もほとんどありません。
何か違う鳥に見えるのは,そのせいもあるかなと思います。

水浴びをして体を清潔に保ち,羽の手入れを十分にするようになれば,光り輝く宝石のようなカワセミ本来の姿に近づくと思います。
幾多の困難が立ちはだかるけれど,頑張ろうね!

                               カワセミ担当 吉川