飼育員ブログブログ
2020年9月14日(月)今年の動物慰霊祭について
毎年9月20日から26日は「動物愛護週間」です。
これは,動物愛護管理法において,ひろく国民の間に命あるものである動物の愛護と適正な飼養についての関心と理解を深めるようにするために設けられています。
例年,動物園でも京都市獣医師会との共催で動物愛護週間事業を開催しておりましたが,今年度については新型コロナウイルス感染症の拡大防止のために,事業を中止とさせていただきました。
なお,動物慰霊祭については式典は行いませんが,来園された皆様に亡くなった飼育動物への感謝と慰霊の気持ちを伝えていただけるように,9月20日(日)~22日(火祝)に萬霊塔前に献花台を設置します。あわせて,献花台の前まで行けるように芝生広場を一部開放します。お参りの際には身体的距離の確保,マスクの着用,手洗いの基本をはじめ,3密の回避など感染防止対策への御協力をお願いします。
昨年9月から今年8月に亡くなった動物は,34種97点で,この中には昨年11月に出産にともなう子宮破裂で亡くなったヤブイヌのパパヤや今年1月に国内最高齢で亡くなったライオンのナイルなどが含まれています。
また,9月に入りツシマヤマネコのミヤコも亡くなっています。
生の次には必ず死があります。動物園ではその生と死から得られた知識と経験を,次の生と死に生かし,動物福祉に配慮した飼育につなげていきたいと考えています。
そして,この機会が皆様の動物の愛護と適正な飼養への関心と理解が深まるきっかけになれば幸いです。
副園長 和田