飼育員ブログブログ

2020年1月17日(金)つるし柿全部食べました!

京都の森展示室南側の軒下につるしていた柿ですが,13日にすべて動物たちにあげました。

渋さは完全に抜けていましたが,少し干しすぎた感じになっていました。


前回同様,ツキノワグマやアカゲザルにも与えましたが,今回新たにゾウ,ロバ,カバ,タヌキにも与えたところ,それぞれ反応が違っていましたので,その様子をお知らせします。
まず,ゾウですが,好反応が美都とブンニュン


塩反応がトンクン,カムパート,トンカムでした。
予想よりも慎重な対応だったのですが,餌の時間帯だったことや投薬されるのではと警戒していたかもしれません。

次にロバですが,なんのためらいもなく食わせろ!写真なんか撮っているんじゃない!と言わんばかりの表情でした。

そして,お隣のカバへ。

ツグミにとっては一つがとても小さいので,口の中に入れた?入ってる?としばらくあんぐりしていましたが,味にはそこそこ納得してもらえた感じでした。


最後はタヌキ。2頭とも室内で温温しており,餌台に置いても反応がなかったので,ちぎったものを部屋の入口近くに投げ入れると,匂いに誘われて室内から出てきてパクリ。

一口で気に入った様子で,さらに探して餌台の柿をペロリ。そのため,さらに与えると室内に持ち帰っていきました。

今回も動物たちに喜んでもらえたので,また今秋に柿が収穫出来たら,つるし柿を作ろうと思います。
なお,高いところにあり収穫できなかった柿は,いつのまにかなくなっていました。おそらく鳥たちが食べたと思いますが,山に近い場所で柿の実を放置しておくと,ツキノワグマやニホンザルが人里に近づいてくる原因にもなってしまうので,注意が必要です。

種の保存展示課長 和田