飼育員ブログブログ
2018年2月4日(日)美都と子ゾウの初同居
1月29日(月)
9:45~10:15
アジアゾウの美都と子ゾウ4頭の初同居を行いました。
ラオスから子ゾウたちが来園して約3年2ケ月が経ちますが
これまで,
美都をグラウンドに出すのに約2年
美都と子ゾウを柵越しに顔合わせさせ少しずつ慣れてもらうのに
約1年2ケ月がかかりました。
当日の朝は,
やっとここまで来たという達成感と
これから仲良くやってくれるのかという不安や緊張
そういったいろんな感情が入り交じっていました。
さあ,いよいよ同居の始まりです。
まず,美都をグラウンドに出します。
次に,子ゾウたち
職員の緊張が伝わったのか
子ゾウたちもいつもと違う雰囲気を感じ取って
慎重な足取り。
一番に美都(写真:右)のいるグラウンドに入ったのは
好奇心旺盛な夏美ブンニュン(写真:左)。
しれっとした顔で目の前を通り過ぎていきました。
意外だったのは,
唯一のオスゾウ,秋都トンカム(左)が美都を少し怖がっていたこと
最近メキメキと力をつけ,
子ゾウ4頭の中では力関係で上位に位置するだけに
もう少し堂々と美都にアプローチするかと思いましたが,逃げ腰でした。
そんなトンカムを気遣って常にそばに寄り添っていたのが
一番年長で,お姉さん的存在の冬美トンクン(中央)
トンカムと美都の間に入るトンクン。
春美カムパート(左)も美都の顔を見るなり
怖気づいて一旦引き返します。
時間の経過とともに
少しずつ慣れていき
距離も少しずつ縮まります。
左から美都・トンクン・トンカム・カムパート
お互い匂いを嗅いだり,触れあったり
とってもいい雰囲気
今回の同居が何事もなく,うまくいったのは
トンクンのおかげだと思います。
美都の接触がきつくなってくると間に割って入って,
常に全体をみてバランスをとってくれました。
左から美都・トンクン・トンカム・カムパート・ブンニュン
同居の前はいろいろなシチュエーションを想定して準備をしてきましたが,
当日は特に大きな問題もなく,
とりあえず同居初日としては100点満点の大成功でした。
次の同居は2月5日(月)を予定しています。
しばらくは閉園日の実施になりそうです。
今後彼らの関係性がどのようになっていくのか
あたたかく見守ってください!
ブンニュンも「がんばるゾゥ~」と吠えています♪
アジアゾウ:米田