飼育員ブログブログ
2017年9月27日(水)秋の彩り ~そのⅦ~
キンモクセイの香り漂う季節になって
園内も秋の彩りに変わりつつある中
今回の紹介は・・・
『フジバカマ』です!
秋の七草の一つなのですが
自生できる環境が減っているため
環境省の第4次レッドリストでは準絶滅危惧にランクづけされています。
フジバカマ漢字で書くと「藤袴」となり
花色が藤色で花の形が袴に似ているところから
この名前になったようです。
生乾きの茎葉にはクマリンの香り(桜餅の葉の香り)があり
中国では古く芳香剤として利用されていたようです。
そんなフジバカマに小さなお客さんがやって来ました(^o^)
これはツマグロヒョウモンでその名の通り
羽の裏はヒョウ柄になっていました(笑)
このフジバカマ,園内では
正面エントランスから入って直ぐ目の前の花壇に並べました!
外灯の足元に並んでいる鉢植えがフジバカマです。
そしてこのフジバカマは
京都市都市緑化協会様からお花が咲いている間だけお借りしています。
ただ今,梅小路公園でも「藤袴と和の花展」が開催されています。
この機会に是非中々見ることのできなくなった
フジバカマを見に御来園ください!
そしてもう一つ
フジバカマの香りに誘われてやって来ないかな?
と心待ちにしているのが・・・
この「アサギマダラ」です!!
このアサギマダラ,夏には涼しい北へ
冬には暖かい南へと渡りをする蝶で
フジバカマの香りに誘われて蜜を吸いにやってくるそうです!
私はまだ出会っていませんが園内で見かけたら教えてくださいね♪
(この写真は片山園長が京北庁舎で撮影したものです。)
フジバカマと同じ花壇には・・・
サワフジバカマも植えられており
この花はフジバカマとサワヒヨドリの雑種で
フジバカマの園芸種として市販されているそうです。
フジバカマとの違いもお楽しみください。
~おまけ~
京都市動物園にはヒョウはいませんが
よく似た柄の「ジャガー」のアサヒくんがいます。
ヒョウとジャガーの柄の違いわかるかな~(^o^)
種の保存展示課 ひらやま