飼育員ブログブログ

2016年5月28日(土)カバに付ける薬は・・・ある。

毎度ば「カバ」かしいお噺を一席・・・。
「バカにつける薬はない」とはよく言ったもんで,
どうしても救いようのないことの例えですが。
するってぇと何かい,カバに付ける薬はあるんかい?というわけで,
今回はカバのちょっとした治療のお噺。

そもそもの話,京都市動物園のカバのプールの水は,
琵琶湖疏水の水をそのまま使っています。

そのためおそらく他の動物園に比べて
少々水面が見づらくなっています。

春先にかけて,少々水質が悪くなるのか
詳しい原因はわからないのですが,
ツグミが目を「しょぼしょぼ」しだしたのです。
気が付いたのは,ある朝,プールサイドで目をこすっていたツグミ。

最初は左目をかいていたのですが,
気が付くと右目も「ゴシゴシ」。
実は,去年も同じような症状があり,
痛みのあまり,ある朝プールから上がってこないことがありました。

また同じことを繰り返すわけにはいかず,
今回,早々に治療を始めたのです。
治療と言っても,そんなにたいそれたことはなく,

目に眼軟膏を塗るだけのカンタンな治療。
さらに,一時的にですが,
プールの水を全て上水(水道水)に変えていました。



というわけで,最近めちゃくちゃきれいなプールで
ツグミをご覧いただいていたわけですが,
それに気が付く人は・・・あんまりいなかったかも。
(ちなみにカバが寝ているとき,後ろ足が浮かんでるのご存知でした?)

これで具合はよくなり,
最近では「しょぼしょぼ」はなくなりました。

ただ,まだ経過観察をしている状況なので,
屋内のプールだけ,まだ水道水ですが,
そのうち,また琵琶湖疏水の水に戻す予定です。
            カバ担当 オカベコウタ