飼育員ブログブログ

2013年11月25日(月)アオイ,健康診断する。(当日決行編)

スクイーズケージにすっかり慣れてくれたアオイ(「馴致編」参照),とうとう健康診断決行の日となりました(ドキドキ;;)

blog20131125_01
まずはいつもと変わらない感じでアオイを寝室に入れ,ケージに誘い込みました。
彼女は当たり前のように肉を食べにやってきました。とても落ち着いた様子。

blog20131125_02
そこですかさずケージの扉を閉め,横にあるハンドルを回しスクイーズ(挟み込み)を開始します!
ケージの中で大暴れ・・・を予想していたのですが,実際のアオイはビックリはしつつもケージの中でしゃがみこみ,じぃ~っとしていました。

アオイ,どこまでアナタは良いコなの(涙)!?

blog20131125_03
そしてどんどんケージの幅を狭めていき・・・
blog20131125_04
完全に挟み込み,動けない状態に。

さぁ,いよいよ採血を実行しますよ!!

 

・・・と,何やらコメントしたい人が。
以下,塩田獣医に文章をバトンタッチします。

blog20131125_05
これは,実際に採血している様子です。
外側伏在静脈という足のかかとの近くにある血管から採血をしました。

ライオンなどは毛が短いので,血管の場所がすぐわかりますが,トラはフサフサの毛でおおわれて,見た目にはよくわかりません。
ですので,本番前はライオンを見てイメージトレーニングをしていました。

いざ本番になり,秘策として用意していたアルコールスプレーで,毛を濡らして血管を確認する手段をとりましたが,驚くほど密な毛に阻まれ,血管を目視できるようにはなりませんでした。

blog20131125_06
正直なところ,ここでやや動揺しましたが,深呼吸して自分を落ち着かせ,採血の基本にのっとり足を駆血バンドでしばり,手の感触で血管の位置を把握し,無事採血することができました。
動物と人の安全に十分気を配りながらの作業でしたが,なんとか成功できてホッとしました。

今回は初めてスクイズケージを用いましたが,獣医としてはよりいっそう安全かつ迅速に処置できるよう,技術を向上させていきたいです。

だそうです。

体重測定もしました。
結果は110kgでした!

健康診断を終了し,アオイを寝室へ戻しました。

 

と,続きは次回のブログで!!

かわむら