飼育員ブログブログ

2020年12月3日(木)獣医室だより089 フラミンゴの趾瘤症と土入れ

9月の半ばに,フラミンゴ舎の大きな改善を行いました。
一件してわかりにくいですが,グラウンドに大量の砂を追加しています。
フラミンゴと職員の足跡が,くっきり残っているのがお判りでしょうか。

趾瘤症は,動物園の鳥を悩ます代表的な疾患。
特に,家禽,猛禽,水禽及びオウム科の鳥でよくみられます。
不衛生な足裏,過度の乾燥,擦過傷,体重過多や運動不足が原因となり,足裏に細菌が感染してしまうことで発症します。
当園の過去のブログでも,コールダックハヤブサの趾瘤症についてご報告させていただきました。

当園のフラミンゴたちも,これまで散発的に趾瘤症を発症していました。
その度に治療を行っていましたが,今回抜本的な対策を行うことに。
トラックで大量の砂を搬入し,飼育担当者が総出で搬入していきました。
砂で柔らかい地面を作ることで,足裏への負担や擦過傷を軽減しよう,という目論見です。

その効果が分かるのは,数箇月後の健康診断。
結果が楽しみです。

土佐