野鳥のヒナを見つけたら

日本では,春から夏にかけて多くの野鳥が子育てをします。
子育ては,巣にいるヒナに餌をあたえるだけではありません。
巣立ってからも,食べ物や天敵,身の守り方など,さまざまな事を教えて,一人前になるまで面倒を見ています。
人が餌を与え,身体を大きく成長させることはできますが,野生で生きるために必要な知識は,教えることができません。
このため,親鳥とヒナを離れ離れにしないようにすることが大切です。

ヒナの成長段階や種類によって,親鳥に返す方法が変わるので,羽の生え方を参考に,次のページに進んでください。野鳥の様子や周囲の様子をよく観察し,それぞれに合わせた対応をお願いします。

羽が生えている場合

羽が生えていない(地肌が見える)場合

人のにおいが付いても,親鳥は面倒をみる!?
「巣に戻したヒナが兄弟と一緒に巣立ったケースや,親鳥がヒナを迎えに来て連れて行ったケースもあります。においが原因で面倒をみなくなると昔から言われていますが,明確な根拠はなく,経験談から派生した言い伝えではないかと考えています。」親鳥に戻せなかった事例では,戻す方法や,戻した後の対応が良くない場合も多くあるため,事前に注意点を確認しましょう。

親鳥はどんな鳥?
〇 野鳥のヒナいろいろ

ヒナから巣を探そう

「鳥の種類と巣の特徴」