野生鳥獣救護センター

救護センターブログ

2020年10月15日 (木)
ホンドギツネ,放野を目指して(2)

前回までのお話
救護センターに運び込まれたホンドギツネの源九郎。
交通事故に遭い,寝たきりの状態でした。

源九郎は何日経っても横になっていました。起き上がろうとしているのか,時折,ぎこちなく足を動かし,バタバタと空を蹴ります。
足が動くのだから,何とか立たせてあげたい。
そうやわ! 一日中寝たきりになっているのは良くないから,せめてエサを食べさせる時ぐらいは,体を起こしてあげよう。
そう考えて,ふにゃとして力が入らない源九郎の体を抱え,股で挟んで座らせました。
「お座り」の姿勢をさせたいけれど,足が踏ん張れなくて「伏せ」の姿勢です。

(再現写真)
 差し餌の時

エサを食べさせるのは二人がかりです。
固く閉じた口をこじ開けて,肉片を口の奥へ突っ込みます。
弱っていても,野生動物。「食べたないっちゅうてんねん!」とばかりに,激しく抵抗してきます。
だけど可愛い顔を見ていると,柴犬のようにも見えてきて,「お口開けて」「はい,お利口さん」「もう少し食べようか」「よく頑張ったね」とイヌに語りかけるように,源九郎に語りかけていました。

ある日,体にフンがついてカピカピになっているのを見つけ,お湯に浸したガーゼで拭き取りました。体を触っても大人しくじっとしています。
エサやりの時とは大違いです。
噛まれないように気をつけながら,源九郎の腰をもんだり,足をさすったりもしてみました。嫌がるそぶりを見せなかったので,マッサージを受け入れてくれたのか,抵抗する気力もなかったのか。多分,後者でしょうね。

(再現写真)
 マッサージ

体を抱えて立たせたり,手ぬぐいをハーネスのようにして歩かせたり,わずかな時間でも刺激になればと,リハビリを試みました。

(再現写真)
 手ぬぐいハーネス

源九郎は相変わらず立てないままでしたが,壁に寄りかかりながら「伏せ」をして過ごすようになってきました。

(つづく)

再現写真について: お粗末な再現写真でスミマセン (>_<) 実際の様子を写真に撮っておけば良かったのですが,当時はそんな心の余裕もありませんでした。
元気になった源九郎は今では私たちを寄せ付けず,イヌのぬいぐるみで代用しましたので,これをホンドギツネだと思って想像力を働かせてくださいね。

救護センター担当:吉川

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